厠屋 2りんかん(仮) そのうち変えます。

適当に頭の悪い自転車弄りを晒します、停滞してましたがちょっとだけ再起動。

KMC X10SLとIRCフォーミュラプロ チューブレスライト。

KMC X10SLとIRCフォーミュラプロチューブレスライト

 

前回の記事の補足です、両方割と高い部品なんで安く仕入れてみました。
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32t化するとスプロケが巨大化してチェーン長が足りなくなるのでチェーンも新品にする必要があります。
前に装着してたチェーンは7900デュラなんですが、同じ奴をもう一回使うのはなんか面白くない。
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今回選んだのは台湾KMCの最上級グレードX10SLです
金ピカなのはチェーン表面に施された窒化チタンコーティングです。
表面硬度を向上させ摩擦抵抗を低下させる効果もあるのでレース用バイクのフロントサスなんかにも施されてます
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チタンと言うとシマノの限定ブランド夢屋が売ってるデュラ用窒化チタンコートチェーンってのがありますが
シマノのチェーン作ってるのはKMCです。

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このチェーン、前から気になってたんですが異様に高いんですよ
この頃国内パッケージ版の定価が9000円位したはず。
例によって海外だとえらい安くなるんでそっち方面から仕入れる事にしました。
Ebayで正規パッケージ品扱ってるアメリカの業者が居たんですがアメリカは送料が高いのがネック
そこで部員に送料頭割りで安く仕入れるよーって告知したら希望者が7名も集まりました
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あまりに金色過ぎるんで結構前から気になってた反面この厨二パーツどうよ?って思ってたんですが
ツールでエウスカルテルオルベアに付いてたの見たら思ってた程派手じゃなくて結構いい感じ。
金色のパーツってピンポイントで使いやすい色ですよね。
どの色のフレームに使っても割と下品にならないんでアウターキャップとか迷ったら金でいいと思います。
単純に色で釣られた部員もいましたが結果送料がかなり安くなって一人頭3500円と半額以下で購入出来ました。
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軽量チェーンとはいえ7つも買うとUSPSの紙パックが結構な重さに
届けに来てくれた郵便局の人が不審がったのか中身聞かれましたよw まさか銃弾だと思われた?


その後フレーム組換えで追加の購入希望が合ったんで再発注したら送料の関係で結構高くついたので
単品注文の3回目は思い切って台湾のMr bikeって業者から箱なしのバルク品を取り寄せてみました。
http://www.ebay.com/itm/mr-ride-2013-KMC-GOLD-X10SL-10s-10-speed-Chain-112-Links-Sram-/330856551427?pt=Cycling_Parts_Accessories&hash=item4d08965403
一つだけの注文でしたが送料込みで今のレートで3500円前後だと思います
正規パッケージ品と比較しましたが完全に同一品だったので今後は台湾で買います。


肝心の性能ですが変速させても依然使ってた7900デュラのチェーンと違和感はありません
チタンコートの謳い文句の耐久性はまだ不明ですが金色のチタンコートはチェーンが汚れるとすぐに黒くなってしまうので輝きを維持する為に清掃を促す効果もあるので、日頃メンテ怠る人にこそおすすめしたいです。


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このチェーンのもう一つの特徴といえば食わず嫌い気味だったミッシングリンク、便利です。
部員の整備をやっていると使い捨てのアンプルピンも結構消費するので勿体ないです。

チャリ部ではチェーンの不具合はなかったんですが立て続けにピンが抜けるチェーン切れが起きまして
おそらくチェーンカット時にカシメたピンを飛ばした際にプレートの穴周辺が微妙に緩くなったのかも?
と思うんですが穴が緩いとピンの接続部は簡単に外れてしまいます
その点互いに溝をスライドさせるミッシングリンクならピン抜けの心配はありません。

自転車のチェーンって変速で横に動くのにチェーンカットした後の接合方法がバイクに比べていい加減だよなと前から思ってました。
本当ならバイクやカンパみたいに完全にカシめるのが確実だと思うんですが、整備性を考えるとカシメの加減に個人差が出るし
ピンを抜くたびにプレートの穴が広がるような気もするんで同じ個所を何度も脱着は出来ないかも。

ミッシングリンクは最初の数回はやたら固くて簡単には外せません
数回外したりしてると手で外せるようになるんですがこれを馴染みが出たととるかヘタったと取るかは賛否両論あるようで。
調べた感じ走行中にリンクが外れたって話は聞かないんでスペア用意した上で再利用してます。
部員の使用率が高いのでこうへいがミッシングリンク専用の脱着工具をチャリ部に寄付してくれました、ありがたや。
シマノチェーンにも使えるんで使い捨てピンの代わりになるのもいいかも。


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そういえば7900も発売時はコネクトリンクってミッシングリンクと同じようなワンタッチ脱着式だったんですが構造というか強度的に欠陥があって不具合連発で廃盤になりましたよね。
シマノ方式の方が脱着はやりやすかったらしいですがミッシングリンクはトラブルをほとんど聞かないのでシマノ方式がちょっとやり過ぎたんだと思われ。


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自分は万が一のトラブルに備えてこんなものを携帯してます。
トピークのレスキューボックスってパンク用のパッチキットなんですが。
アンプルピンとミッシングリンクのスペアを収納するスペースがあるんでサドルバッグに忍ばせておくと便利です。
最近はチューブラーなんで本来パッチは必要ないんですが他のメンバーの修理もできますし、まだ試してませんが最悪その場でパッチ貼って布テープやテーピンクで胴を固めてって修理もできると思います。





次にこちら、チューブレスタイヤ
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今回導入したのはIRCフォーミュラプロ、チューブレスライト
やたら長い名前ですがフォーミュラプロってのはIRCのレース用タイヤのブランド名らしいです。
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シャマル導入した時に同時購入した同じくIRCのフォーミュラプロ、トップシークレットからの交換です
トップシークレットはチューブレスタイヤで唯一のラテックスタイヤでした

正確にいうとタイヤ内側のクリンチャーで言えばチューブに相当する部分の層がラテックス(天然ゴム)と聞いてラテックスチューブ使ってたので即飛びつきました。
軽い走行感が凄い良かったんですがIRCがとんでもなく軽いタイヤを作ってるって情報があって
一年くらい待ってたらやっと市販化されたんで淡路島対策に導入しました。

世間的にはチューブレスはクリンチャータイヤより重いと思われがちですが実際にはそんな事はありません。
例を挙げるとチューブレスのフュージョン3が実測310g、クリンチャーのプロ3は210g
しかしこれにチューブとリムテープで80~100g程度の重量増がありますのでほぼ同等です
しかしこのチューブレスライトは実測で240gと圧倒的に軽く、登りや平地でも体感できるので十分武器になります。
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軽さの秘密はタイヤ内部のチューブに相当する層が圧倒的に薄くなった事らしいですが、これだけ軽くできたって事はそれまで相当分厚かったんでしょうね。
軽さと薄さは持った瞬間わかるほど、タイヤ全体がしなやかになって拍子抜けするほどあっさり装着できてしまいました。
女の王子ですらラクラクだったんですがチューブレスは最初の敷居が高いのでこれは素晴らしいです。
とまあ乗る前からべた褒めですが問題点がないこともないです。

えーとね、高いんですよ、定価一本10500えん
安い所でも8000円とかレース用のクリンチャーが特価で前後揃っちゃうお値段ですよ。
そういやトップシークレットもウエパで買ってもやたら高かったよな。
まあタイヤとチューブ合わせて相当のお値段に加え普及率も低いんで仕方ないといえば仕方ないのですが
国産メーカーの製品なんで海外通販でお安く買える、なんて選択肢も皆無なんですよ。

どうするかなと思いつつ32t化のパーツ買う為にSANAにサインインして発注の用意してたらIRCタイヤの扱いが!
しかもまさかの四割引き、他のパーツと一緒に買うので送料は頭割りで相殺できます。
毎回思うけどこの店って儲けあるんだろうか?


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乗ってみた感想ですが踏み出した瞬間に圧倒的なタイヤの軽さを感じます。
平地での転がりが良くて登りを軽いギアでくるくる回す場面でも軽い。
荒い路面でも伝わる振動も柔らかくなっていますしコーナーでもタイヤ全体でグリップを稼ぐようなフィーリングを感じました。
軽量化でタイヤがしなやかになった事があらゆる面でプラスになってかなりの性能アップになってます。
タイヤは一般的にコンパウンド(ゴム)の性能でグリップするタイプと構造でグリップするタイプがありますが
このタイヤの場合薄くなりタイヤが変形しやすくなったことでしっかり路面を捉えてグリップが向上したのでしょう。
自分のバイクに装着したわけではないので限界特性なんかはわかりませんがこの軽さだけでも特筆に値しますね。

空気の抜けが速くて3日持たないって声もありますがラテックスタイヤ使ってたので全く気になりません。
というか車やバイクじゃあるまいし出発前の空気圧チェックしないで乗るとか信じられない。

小寺プロもハッチンソンのフュージョン3からの変更で登り平地ともに違いを感じたとの事。
乗り物全般でホイールやタイヤ等の軽量化は他の部分の10倍の効果があるとかないとか言われてます。
鵜呑みにするならここでの100gは1㎏の軽量化に相当しますので、金額的には一番効果の高い軽量化と言えます

ホイールと同じくタイヤも体重や走り方、フレームとの相性や個人の好みもあるので自分に合ったタイヤをすぐに探すのは難しいですが、まあそれも楽しみの内ですよね。
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そうそう、やたら高いチューブレスライトですがSANAのニュースによるとIRCの米ぬかタイヤこと
フォーミュラプロRBCC TUBELESSがモデルチェンジで250gとチューブレスライトと殆ど遜色のない重量になったらしいです。
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RBCCはライスブランセラミック、つまり米ぬかから作られたスパイク状のセラミックをタイヤゴムのコンパウンド(混合体)に混ぜてあるのです、ネタじゃなく本当に。

お値段も一本あたり2000円近く安いのでチューブレスライトの欠点を大幅につぶしてきました、米ぬかスパイクの効果の程は賛否両論ですが先代のトップシークレットはウェット路面のグリップが弱点だったらしいのでお値段ともども試す価値はあるかも、チューブレスライトとの比較が知りたいところです

ただし、モデルチェンジ版か否かは分かりにくいので在庫回転の速いSANAあたりできちんと確認して買ってください。
会員認証が必要だったり敷居は高いですがそれに見合うメリットは十分ありますよ。