厠屋 2りんかん(仮) そのうち変えます。

適当に頭の悪い自転車弄りを晒します、停滞してましたがちょっとだけ再起動。

中華カーボンリム恨み節まとめ

MIXIの日記に書いてたネタをこちらでより詳細にまとめてみました。
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まずは去年の夏頃に中国からリム取り寄せて手組ホイールを自作した話の顛末から。
自転車趣味でロードなんて乗ってると軽量ホイールへの欲求ってのは誰もが一度は抱くものです。

きっかけは一昨年の秋の事、我が家もそろそろホイール替えるかって事で王子用にシャマル2-WAYを購入した際にチューブレスタイヤも導入しまして、淡路島一周して大層具合が良かったってんでじゃあ次は俺のホイールを何とかしようって事になったんですが、自転車趣味を再開して以来と言うもの自分含め部員の自転車を何台もフレームから組んだりとひとしきりやってきたのに自作ホイールに手を付けてないのは元リム屋としていい加減どうよ? という思いが常々抱いておりまして、なら組んでみようぜと思い立って、2011の淡路島ロングライドを目標に制作スタート。
方向性としては登りで武器になる軽さがあって平地がちょっと楽ならモアベター、更にせっかく組むのだから他の部員の為の人柱となるべくコスパ重視の中で面白い事はやる、と言う方向で決定。

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時代はチューブレスですがロード用手組リムはシーラント併用のノーチューブ製ほぼ一択で、評判も組みやすいとか柔らかくてサッパリ駄目とか両極端でちょっと手が出ない、タイヤの選択肢もまだまだ少ないので今回はパス。
ならカーボンリムという考えになったけどクリンチャーは構造的に重いし、熱でリムが変形した時が怖い。
チューブラーだと更に200グラム程軽くする事が可能なのでレースを中心にチューブラータイヤの人気が復活してるらしく、メーカーも新タイヤ作ったりしてる流れを考えると 人柱なんだからお手頃と話題の中華カーボンリム、しかもチューブラーに手を出す事にしました、幸い体重60キロと軽い部類なんで、破損の不安も少ないはず。


リムの入手に当たってはアリババドットコム英語版を利用しました。

ebayと違って製造してるメーカーの担当者と直接やりとり出来る代わりに最初のハードル高め。
日本語版もあるけど日本語がおかしいので英語版を翻訳ツールで見るのがおすすめ。
翻訳がデタラメ過ぎて驚く場合もありますが文章を区切って入力したりするとかコツを掴むとだんだん読めてくる
更に慣れるとデタラメ翻訳と原文見比べてなんとなく理解出来るようになってきますよ。
大丈夫、俺は中学高校と英語は1とか2でしたから皆さんのほうが賢いハズw
アリババは専用のチャットアプリがあってメーカーの担当者と直接やり取りが可能
英語表示で使いづらいんですがデメリットよりメリットの方が多いので我慢してます。
担当は結構親切な人が多いし、実はあちらも英語出来ないから翻訳ソフト使ってることが多々あるので意外と何とかなります。

色々探して候補に入ったのはこのリムでハイトは50ミリ
素材は東レのT1000、コリマのリムの様に内部を発泡ウレタンで補強してあり重量は他社の38ミリと同程度、更にインターナルニップル仕様を選択可能でブレーキ時の耐熱性も高いという謳い文句。
でも高弾性カーボンは強度が高い=薄くして軽く出来るって事なんでイレギュラーな力掛かった時にピシっと行きそうで怖いんですよね(実際王子のLOOK595が逝って修復する羽目になったし)中華リムの割れ報告を見てると20ミリハイトのリムで外周部の穴周辺が割れたって報告をいくつか発見したので低ハイトリムは除外。
100グラムの軽量化は飛び道具的に魅力だったんだけどね。
ちょっと前のリムなら安くしますよって言ってきたんだけどちょっとだけ重いので丁寧に辞退。
シマノのC35が空力的に50ミリと遜色ないって噂なんで38ミリがベストかなと思ったんですが50ミリで同重量と言われると平地でも効果あるかなとちょっと欲が出したくなりまして。
他にインターナルニップルなら通常のニップルよりリムに開ける穴を小さく出来るので穴周辺の強度低下減が期待できますし、個人的にはよく言われるエアロ効果よりも上からニップルレンチ差しこむんでアルミニップルでテンション上げてニップル潰れるリスクを避けて楽に組みたいって気持ちがあったんですが、チューブラーはインターナルだと後日の調整が不便。

その後別会社で同じスペックのリムを発見
気になったのでこちらの会社にもチャットで話しかけてみましたが様子がなにか変
というかなんか怒ってます、初対面だし心当たり全然ないよ俺?
「あんたの担当はもう帰ったわよ」
とか訳の分かんない事突然言うんですよ、もう訳分かんねえ。
よく聞いたら実はこの会社名前こそ違うけど先に問い合わせしてたメーカーと同じ会社だそうで。
アリババのシステム上人目に触れる機会が多いほうが良いらしくて、同じ商品の画像が乱立してるのもそういう関係らしい。
リムについて色々聞くとカタログスペックは同じでもこっちのリムの方が最新の設計だからこっち買えと。
この人もちょっと前のリム安いよって薦めて来たけど丁重に辞退。

50と表示されてますけど実際のハイトは49ミリで素材は同じくT1000との事
台湾の会社って謳ってたから期待してたのに実は中国だとか言って来ましたよ。
でも面白そうなリムなんで中華やむなし、しかし高弾性カーボンって共産圏へ輸出規制掛かってなかったっけ?
じゃあ強いって証拠見せてくれたら買うって言ったらデータ送るから1週間待つあるよってんで待機することに。

この新しい担当さん、同じく女性なんだけどとにかく対応が雑で世間でよく聞く良くない中国人像そのまんま。
spoke tension photo for VX-5A
待てど暮らせど資料が来ないんで催促したら来週送るを3回喰らって一ヶ月半後に届いたのはこの写真一枚、てっきりENテストの書類が来ると思ってたのに、、。
よく見ると俺と同じパークツールのTS2に簡易テンションゲージ、メーカーなんだからせめてテンションゲージは高いの使ってよ。
スポークの詳細分かんないとテンション読めないしこのテンションゲージ裏に細工出来るから説得力に乏しい。
スポークテンション高いだろって言いたいのはわかるけど、前の担当より意志の疎通がかなり不自由。
同じ会社なら前の担当の人に変わって欲しいんだけど仕方ない、日本人が細かすぎるのかもと思って話を進める。

リムの候補としてはあちこちのメーカーにOEM供給しまくってる台湾ギガンテックスのリムも候補に入ってたんですが、リム穴に補強てんこ盛りだったり頑丈な分重いのでパス。

ZIPPやENVEで組めば最高なんでしょうがシャマル基準の予算ではちょっと組めないですしそんなの部員に気軽に薦められません
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リムにそこまで金掛けるなら獄長でライトウェイト投げ売りしてた頃迷わず買ってたよ。

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で、結局買うことになって届いたリムがこちら。
リムの検品なんてメーカー勤務時代以来何年ぶりでしょうかねウフフ。

アレ?このシール、どっかで見た気がする、、。
嫌な予感がしたので記憶に蓋をしようと思ったがキーワードで画像検索してみた

スポークテンション80キロで割れたって報告あった20ミリのリムに付いてた奴だ。
これは良くない、非常に良くない。

ブレーキ面に耐熱繊維貼ってるらしいんですが指で触ると微妙にウネウネしてますよ!
走ってたらその内削れて平らになると言いたい所だけど、このリムブレーキ面も相当薄いんでちょっと笑えない。
そもそも雌型で整形してるのになんでこうなんのさ?
震える指で検品を続けるとさらなる驚愕の事実を発見


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こちら台湾から取り寄せたインターナル用のニップルレンチ。
コレをこちら側の穴から、、、
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入らねえ!!(((((((( ;゚Д゚))))))))
注文する前にちゃんと工具のサイズ伝えて使えるって確認取ってたんだが、、。担当にどういう事だと聞くとしれっと「工具で穴広げたら?」とか言ってきやがりました
いやいや、そっちのミスだろがと突っ込むけどこの担当メンタル強すぎて全然動じない。
むしろそれくらい普通だと言うので、客がカーボン削る工具持ってんのがアンタの普通なのかと突っ込んで非を認めさせ、加工した場合それが原因の破損は保証するって事で穴を広げることに。
俺がたまたま電動リューター持ってて良かったね、発注ミスだから普通返品なのに、とチクリ。
立場を利用してこういう事言うの大嫌いなんですが取引の段階から色々ありすぎて少し頭に来てました。
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リューターで削って
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入った!P1060772.jpg
元と比較するとこんな感じ。コレを前輪と後輪で44箇所もやらされたんですが、うっすら見えるように内部には発泡ウレタンが入っててこれも44個分削らないとニップルが入らない訳ですハイ。
しかし素人が手作業で開けた穴より工場で開けた穴の方が繊維ほつれが汚いとかどんな工具使ってんだよ?
>P1060841.jpg
ソレより気になるのは前後リムを比較した時の後輪側リムの品質、一つ前の写真の右側が前輪、左が後輪なんですがあちこち見ると外周の肩の部分なんかプリプレグが型に密着してないのかRMTでエポキシ流した時に回りきってないのか気泡が溝というかクレバス状に
キャプチャd
VX-5A.jpg
このVX-5Aってリム、他のメーカー製品の図面(上)と比較するとこの肩の部分物が凄い薄さなんですよ、ウレタンで補強してるから大丈夫だと思ってましたがこの薄さで溝になってると衝撃加わったら簡単に層間剥離なりクラックなり入りそうで怖い。
よく見たらT1000&M40って書いててますます不安に、それって果汁10%のオレンジジュースと同じ理屈じゃね?
TIMEのフレームですらクロスの貼り方が汚い(TIMEは靴下方式のRMTでクロスじゃないと説明したけど)と文句を言う元カーボンパーツ屋のウチの弟が見たら発狂しそう。P1070093.jpg
半泣きになりながらアルミのパイプでウレタン掘ってるとなんか変な色のウレタンの層がこんにちわ
P1070121.jpg硬くてアルミパイプじゃ掘れないのでドリルの刃でガリガリ砕くと茶色い結晶を採取しました
ガレージキットとかやってる人ならご存知プラキャストと同じ色です
つまり発泡ウレタンが混合不良とかの要因で発泡せずに硬化起こしちゃってるって事で、、
検品の時にもどっかでこんな色見たような、、。
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コレ後に証拠用に取った画像ですが、積層したカーボンを削って仕上げた部分から何か覗いてます、、、、、、、
リム外周部で発泡不良起こしたウレタンがこんにちわしてるって事は、つまりこの部分はカーボン削り過ぎて穴が開いてるって事で、、。
いくらウレタン入れて強度上がってるとは言え穴あいてたらその内マズくない?
何も見てない、見てないからもう組んじゃう。
P1060780.jpg仮組み済ませて、どんどんスポーク張っていくよー。
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あれ?
なんかここだけニップル締めると手応えがおかしい?
しかもニップルレンチが斜めになって抜けない!?
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他の場所でレンチ差し込むとほらね、まっすぐ。
色々やってやっとリム内部の状況を把握してまたもやうなだれる、もう勘弁
before.jpg
後に担当への説明用に書いたやっつけ図解だけど内部はこんな感じ。
黄色が正常な状態の発泡ウレタン、茶色が硬化不良起こしてる部分だと思いねえ。
内周のニップル当たる底の部分がガタガタでニップルが斜めになってしまうのです。

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ニップルを締めるとスポークのネジ部まで斜めに曲がる訳ですよ
一緒に斜めになったレンチは穴に引っかかって抜けませんよファッーク。
キャストを除去して平らにすれば解決するんでしょうが、ニップル穴の底でガッチリ硬化してて剥がれません。
削ろうにも50ミリハイトのリムに空いた僅かな穴から工具入れるのも無理だし目視出来ない物を平らにするのは更に無理です。

昨日の今日で目眩を覚えつつ担当に報告するも返事なし、オンラインなのに何故?
いつもなら退席中でも後から返事来るんですがなんと翌日もノーリアクション。
良くない、これは非常に良くない予感がする。

これだけ問題だらけだと流石に商品のレベルに達していないと判断したので向こうがだんまり決め込むなら組むだけ組んで起きた不具合を全部撮影してから返品する事に決定。
こんな事もあろうかと支払いにPayPal使ってますんでこういう場合バイヤー保護を使えば正当な理由であれば返金を求めることが可能です。
P1060873.jpgニップルレンチが入らないので加工する場合、保証の対象とするって約束でしたんで抜けない場合も当然対象内ですのでレンチが抜けるように穴を広げました。
P1060874.jpgもっと綺麗に穴開けろよって話ですが、レンチを回すと干渉する部分を少しずつリューターで削った結果でコレでもギリギリなんとかニップルまわせてレンチ抜けるって最小限の形なんです。
P1060886.jpgまともな穴の大きさとニップルの位置を比較してもらえればに不良箇所のニップルがとんでもないことになってるか分かって頂けるかと。

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リム自体の最大スポークテンションは140キロらしいんですがその後20ミリリムが75キロで割れたって報告もあって怖かったので予定よりスポークテンションも若干低めの100キロでホイール完成、本人のテンションも低くて写真も暗目。
淡路島に持って行って乗りましたがいつ割れるのかと考えたらヒヤヒヤで怖かったです。
もうちょっと突っ込んだ印象を書くと、テンション低めに組んだんでまず横剛性が低い、リアは両側クロスで組んだんで今にして思えば踏み出しは軽いんですがなんか変に足にくる感じで序盤から足に違和感が来てなんだろうと思ってたら登りでちょっと振ってみたらたわんでブレーキシューに当たってるのが分かってブレーキのレバー開放して走ってましたが序盤で足に来たのか後半はグダグダでした。
耐熱性ってのもすっかり信じられなくなってたんで下りのブレーキも恐る恐る掛けてたんですがやっぱりブレーキ面がうねってるのも音や感触で分かりました。
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P1070052.jpgでもリムが軽いから50ミリでこの軽さ、スポークとハブを軽いの使ってる事もあるけどね。
電子はかりが汚いですがこれキッチン用じゃなくてプラキャスト計量用なんです。
付着してる茶色い汚れみたいなのがプラキャストってウレタン樹脂です、あの結晶と同じ色してるでしょ?
P1070117.jpg淡路島から帰ってきても担当から何の連絡も無いのでホイール即分解。
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やっぱりというか右のリムサイド割れてブレーキ面膨らんでます、ブレーキの違和感はコレか、反対側も亀裂入ってるし。
下り中に路肩から大きめの石が転がってきて避けきれずフロントで弾いちゃったんでやったかと思ってたんですが
割れてたのは無事な後輪でした、一回乗って割れるとか流石に笑えない。
P1070112.jpg反対側も例のクレーター起点に割れてました(赤丸)
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亀裂がうっすら溝全体に繋がってて横から押すとブレーキ面が少し浮いてました、これは怖い。
P1070107.jpg赤丸の部分は分かりにくいですが下まで完全に割れてます、で白丸みたいに
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P1070055.jpg傷に何か塗ってあからさまにごまかしてる箇所が数カ所あったんで。
P1070054.jpgアセトンで拭いたらペーパーウエスがあら真っ黒、マジックで隠した傷の下からウレタンがこんにちわ。
P1070105.jpg穴空いてももう驚かないけどウレタン不良箇所多すぎ
P1070100.jpgゴミ踏んだまま成形されてます、型の掃除しないのか?
P1060881.jpgブレーキ面のうねりも可視化してやりたいですが光明丹だと手が汚れるんで、簡易的にチョークを塗ります
P1060882.jpgあくまで擬似的ではありますけど、ブレーキ面の下側はチョークが普通に乗りますが、ブレーキ面は凸凹が激しいのでチョークが山の部分にしか乗りません、どうやって貼ったらこんな酷くなるんだ?

とまあ改めてコレを強度と品質は最高と胸を張って売ってる方がおかしいって結論に達しました。
6687099651_967fdc043c_b[1]リムとして売るのは危ないから諦めてハンガーの材料にするべき
否、もしかしたらハンガーの基準にも達してないかも

で、再三連絡してるんでうが担当相変わらずノーリアクションです
しかたないのでチャットに「返金してくれと」シンプルに希望を述べてみました。
するとあれ程反応の無かった担当からレスが付いたのでここ数日起きたことを画像つきでありのまま伝えてみた。

(ここから以下一晩でのやり取り)

担当から返ってきたのは製品には問題無いので保証には応じられないとの驚くべきお返事。
突っ込みどころが多すぎるので一つづつ論破していく事にしました。

連絡してた発泡ウレタン硬化不良起こしまくりの件はそんな不具合起きた事無い知らないの一点張り
x-SBSH0115.jpgウチはコリマと同じ方式だからウレタンは黄色くて茶色の結晶なんて知らないってんで、実際の不良箇所の画像とわざわざ硬化不良起こしたウレタンフォームの画像突きつける。
仕事で二液型ウレタン扱っててこの画像に見覚えないなんて嘘は死んでも言わせない。
趣味レベルの俺ですらキャストの発泡と日々戦い続けてたのにそんな嘘が通用するかー!
不良の原因は他社(コリマ)のアイデアだけパクってノウハウのないお前らの技術不足だろって言ったら担当がぐぬぬ状態に。

リム割れに関しても貴方が無茶な事したから割れたーと逆ギレしたので、乗る前から割れそうだと一目で分かる程酷い気泡のある箇所がたった一日乗っただけで割れた、俺の体重は56キロでスポークテンションは限界よりはるかに低い100キロで組んだ、なのに割れたのは製品側に問題がある。リム亀裂は気泡のある部分と削ったニップル穴周辺に繋がった形でしか発生してない、ニップル穴の亀裂だっておそらく原因は品質だけど素人に削り加工なんて無茶な事させたそっちのミスが原因だったら加工が原因のトラブルは保証するって言ったの誰だっけ?って話で担当ぐぬぬ

ブレーキ面の問題も我が社の品質基準は十分満たしてて、お前たち客はそうやってすぐに我々工場の人間をいじめようとする!!と言って来たんで
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俺は日本のリムメーカーの元社員で毎日何千本ってリムを検査していたがこのリムはウチで扱ってたどんな安いリムよりも品質が悪い、もし俺が品質管理してたら一つとして出荷させないと部屋に転がってた軽合金リムの端材の画像を送って返答求めたら担当更にぐぬぬ、元リム屋なめんなー!
製法の違う金属リムとカーボンリムを同列に扱うのも無茶だけど、あちらの主張の方が余程無茶だしなー。

そろそろ観念したかなと思って返金の話しようとしたら保証には応じない!って返事してチャットから離脱されました。
どうやら泣き寝入りさせたいみたいですが、最初から嫌な予感しかしてなかったんで
慌てず騒がずPayPalにログインしてバイヤー(買い手)保護をクリック。
PayPalではバイヤーとセラー(売り手)がトラブルになった際、買い手を金銭的に保護するプログラムが存在します。
https://www.paypal.com/jp/cgi-bin/webscr?cmd=xpt/Marketing/securitycenter/buy/Protection-outside

これを利用するとPayPalが双方の間に立って公平な立場でトラブル解決の間に立ってくれます。
早速事情を簡単に入力して異議提出をクリック。

効き目が抜群だったのか異議提出から30分程度で担当が連絡してきましたw
さっきまでの態度が一変して製品を交換しますから異議を取り下げて下さいとの事。

実際は英語のやり取りでやたらフリーズとプリーズを連呼するのでなんの事だろうと調べてみると異議を出されたセラーは取引アカウントの口座を凍結されて他の取引でも代金の受け取りができなくなるっぽい模様。

口座のフリーズ解除してプリーズね、なるほどw

こっちはPayPal使ってなかったら泣き寝入りだったのに金が絡むとこの反応。
この切替えの速さはちょっと日本人には無理かもしれない。
対応の悪さを謝らず頼むからクレームを解除してくれの一点張り。
なんか品質よりもこの担当の人間性が一番の問題じゃないかって気がしてきた。

交換と言われても正直次の製品の品質も信用できません。
不良品送ってくれたらこっちから良品送り返すって言ってきたので信用出来ないと突っぱねる、しかも不良品を返す送料こちらで持てというので全てそちらのミスなのだから送料全額中国持ち、こちらに良品を送るのが先って条件しか飲まないと宣言。
あちらも渋々飲んできたのでじゃあ良品届くまで待つかと思ったらPayPal経由で担当からメールが。

またフリーズとプリーズって書いてあったので読むと先に凍結解除してくれと言ってます
異議は一度取り下げると再度申し立て出来ないので、あちらに悪意があればこんどこそ泣き寝入り確定です
信用出来ないから取引終わるまで無理と再度突っぱね。

するとあちらは返金するから着払いで不良品を送ってもう一回同じリムを買ってくれと言ってきた。
返金って事はあちらもまともな商品作れないから暗にもう買ってくれるなって言いたいのか、良くは分からんが交渉成立。
あとはアカウントに入金されるの待つかと思ってたらまたフリーズとプリーズのメールが届いた。
何故チャット出来るのにメール?と思いながら担当と再度チャット。
この慌て方見てると多分クレームを上に上げずに揉み消したいんだろうなあ、、。

返金にせよ何にせよやり取りが解決するまで異議は取り下げないと再度宣言
すると担当荒れる荒れる、さっきまでと態度違いすぎ。
私は眠りたいのに貴方はいつも夜に連絡してくるから私は眠れないと逆ギレ

チャットで問い合わせをする際は毎回チャット可能か訪ねてから質問していたし、昼食時に重なったら一時間後に連絡するから食事に行くように促してすら居ましたが、、と突っ込むとそれでもアナタ夜遅いと更なる逆ギレ

そもそも担当が昼前後か夜以外オフラインなんで、こちらはその限られた時間帯にご都合伺った上でそっちが問題ないってんで取引してる訳で、更に言うなら時差の関係でこっちはアンタより一時間夜遅くやり取りさせられてるとねじ込み
「貴方の主張が全く理解できない、この感覚の違いは日本と中国の文化の違いですか?」とグサリ。

すると担当「「お前のせいで睡眠不足アル!もう寝る!!ヽ(`Д´)ノ 」
と言ってそのままオフラインに、、、。

その後とりあえず一週間様子見たけど連絡なし
PayPalの異議申し立ては期間が限られてて、取り下げるか期日延長のクレーム扱いにエスカレートさせるかを選択しないと効力が失われてしまうのです、この場合も泣き寝入り確定。
仕方なくPayPalに再度ログインして、「異議」から「クレーム」にエスカレート
事の詳細をPayPal側に伝えるとPayPalはバイヤーに代金を払い戻すか判断します
無事払い戻しが認められたんですが一つ残念なことにクレームの場合返品義務があってその送料はバイヤー持ち。
3千円程度の金額ですがこっちは被害者なんで勘弁して欲しかったです。
しか担当はこのシステムを理解してて送料保証するから異議を取り下げろとしつこく言って来たって事は、異議取り下げた段階で手の平返す気マンマンだったのかも。

その後バイヤーの発送をPayPal側が確認した時点で無事返金となりました。
あー疲れた


長々駄文にお付き合いいただき申し訳なかったです。
何から何まであまりにもありえなさすぎて今でこそ笑い話ですが当時は大変でした
海外通販の駄目な例として参考にしてやって下さいw

その後日本語出来る他所の中国メーカーの人と話したんですが
「T1000は中国に輸出できないのでそのメーカーは嘘を付いていますよ」とバッサリ
まあそうですよねー。

時間的に高い授業料でしたが色々知識は得たので代わりのリム探すことにしました
依頼で軽量クリンチャー組んだり代わりのリムで組んだ新ホイールやらの話はまた後ほど。

リムを買うまで海外通販なんてせいぜいウイグルCRC程度だったんですが
コレを機に部員のフレーム買ったりと中国とのやり取りが増えましたがあんな酷い担当は居なかったので中華パーツ買ってみようと思ってる人は安心して下さい。
今回が酷すぎたので次回以降は中華がよく見えるかも。

そして二度と触れたくないと心底思ったあの中華リムは一年後別の形で目の前に現れます、その話もまたいずれ。